子育てに向いている部屋の条件は?間取り1 LDKでも大丈夫なのか?

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僕自身、子供が生まれる前に1LDK(40平米)から2LDKへ引越しました。その経験をもとに子育てに向いている部屋の条件をまとめました。

 

現在、1LDKなどの間取りに住んでいて、「子育てするにはちょっと狭いんじゃない!?」と感じている方は子供が生まれる前までに引越そうかと悩まれているかもしれません。

そんな方に参考になれば幸いです。

 

気にすべきは間取りではない

1LDKや2LDKなどの間取りは部屋の種類と数を表しているに過ぎず、広さとは関係がありません。

同じ1LDKでも40平米の狭い1 LDKもあれば、60平米以上の広めの1LDKがあります。

60平米を超えるくらいの1LDKであれば子育てにも十分対応ができる広さではないかと思います。

子供が生まれると、どうしてもスペースが必要になります。

  • 子供が寝るスペースがあるか
  • 授乳やおむつ交換をするスペースがあるか
  • 子供用グッズ(服やおもちゃ、ベビーカーなど)を置くスペースが取れるか

これらを考え、そのうえで夫婦の生活スペースも確保できるのであれば、今の部屋でも子育てができます。動線を確保することが難しいようならば引越しを検討すべきです。

 

間取りは部屋の使い分けを決める

部屋は広いに越したことはありませんが、ただ広いだけでは使い方が難しくなります。

間取りが2LDK以上あると部屋の使い分けができます。部屋の間取りとしては2LDK以上がおすすめです。

1LDKの場合、リビング・ダイニング・キッチン以外にもう1部屋ありますが、そこは寝室として使うでしょう。リビングか、寝室の端にスペースを確保するしかありません。

そこで、2LDKか3LDKの間取りであれば、もう1部屋か2部屋の使える部屋ができます。その1部屋を子供部屋として使うことができます。

子供が生まれると来客が増えます。友人がお祝いを持って自宅へ来てくれた、なんてこともよくあります。そんな時にも2LDK以上であれば、寝室はプライベート空間として締め切りにできるので助かります。

 

2LDK以上はコスト高になる

都市部では間取りが2LDK以上の部屋となると家賃が上がります。首都圏や京阪神などでは1LDKから2LDKへ変わるだけで家賃相場がぐーんと跳ね上がります。

家賃が予算オーバーするようならば、建物の築年数を上げていくなど条件を落としていくしかありません。

僕は築年数浅めの1 LDKから築年数約30年の2 LDKへ引越しましたが、内装がリノベーション済みであるためか古さは気になりません。無理をして新築の2LDKに住むくらいならば、少し条件を下げて浮いたお金を子供のために使う方が建設的だと思います。

 

子育てに向いている部屋の条件をまとめてみた

子育てに向いている部屋の条件をまとめてみました。

安全であること

「安全第一」です。安全(=子供の命)は何よりも優先されるべきです。

部屋探しは内覧して決めます。部屋の中はもちろん、家の周りの周辺環境もチェックします。

生まれたばかりの子供は「ねんね」ですが、しばらくすると「はいはい」を始めたり、「つかまり立ち・伝い歩き」を始めたり、「あんよ」ができるようになると行動範囲が広がっていきます。そうなることを想定して、転倒、転落、頭部打撲のリスクを高める箇所がないか隅々まで安全をチェックします。

大きな段差が多かったり、通路が狭いなど動線の確保が難しかったりすると事故のリスクも高くなります。子供が立ち上がった時、低い位置に頭を打つようなものが設置されていないかも重要です。

 

衛生であること

新築や築年数が浅ければ問題ないですが、築年数が古いと汚れが目立ってきます。
子供はカビに弱いとも聞きます。特に、風呂場など水回りは念入りにチェックすべきです。

内装をリノベーションしている物件は見た目が綺麗なので騙されやすいですが、築年数が古い物件では配管が傷んでしまっていることがあります。

配管のリノベーションまでを実施している物件はほぼないと思うので、水回り設備の管理状況と清掃状況には注意が必要です。

 

広いこと

子育てをする環境として部屋は狭いよりも広いに越したことはないと思います。
子供が生まれると何かと買うものが増えて、もともとあった収納スペースを圧迫していきます。ベビーカーやベビーベッドを使う場合、置き場に困るようでは狭すぎます。
実際、育児が始まると授乳やおむつ交換をするスペースの確保が必要になります。狭い部屋に居続けるとこれらのスペースをどのように確保するかと頭を悩ませると思います。
子供も広いと思う存分に遊ぶことが出来るので喜ぶと思います。

 

子育て世代が住んでいること

1LDKは単身向けです。従って、ファミリー層は少なく、一人暮らしや同棲、結婚して夫婦2人だけのいずれかのパターンになることが多いと思います。

その環境で子育てをするとなると、もしも子供が泣き出したら…近所迷惑ではないかと不安になり、精神衛生上良いことはありません。

2 LDK以上はファミリー向けですから、同じように子育てをしている家族が住んでいることが多く、周りの理解があります。子供が泣くのも、遊びまわるのもお互い様という感じで精神的にはとても楽になりました。

内覧の時、不動産屋に確認するか、自転車置き場や干されている洗濯物を見れば分かると思います。

 

構造がRC造であること

物件の構造は「遮音性」に関係します。

物件によって「木造」や「RC(鉄筋コンクリート)造」と構造が異なります。子育てを考えるならば「RC」を選びます。「木造」はやめておきましょう。

RCを選ぶべき理由は「遮音性」が高いからです。

生まれたばかりの子供は何故か、周りが静かに寝静まった夜に泣きます。丈夫なRCであれば、子供の泣き声が近所まで響くようなことはありません。木造となると、その状況は悲惨です。

また、RCは振動にも強いです。子供が大きくなって動き回るようになった時の足音も気にしなくてもいいので親としては子育てしやすいと思います。

ただ、RCは木造と比べて建築コストが高いため、家賃が高くなることが欠点です。

 

1階もしくはエレベーター付きであること

子供が小さいうちは階段があると危険だし、不便です。
僕も1階の部屋を選びましたが、子供を連れて買い物へ行き、荷物が増えても階段を使わずに部屋へ入れるので、その点では楽です。ベビーカーにも玄関で乗せさえれば、そのまま外出できます。
1階の弱みとしては一般論ですが、防犯と防虫です。オートロック付きを選べば防犯面はさほど気にする必要はないと思います。
1階でなくてもエレベーター付きの物件であれば安心だと思います。

 

保育園や保育所が近くにあること

奥さんが専業主婦ではなく、育休を取得した後に職場復帰を考えておられる場合、保育園や保育所の問題は死活問題です。

実際、保育園や保育所は抽選で決まるのでどこに決まるか分かりません。

そもそも自宅から物理的に通える範囲のところに保育園や保育所があることが重要です。

子供が生まれる前から入園したい保育園や保育所の候補を絞っておきましょう。

 

病院・クリニックが近くにあること

かかりつけの小児科や総合病院、医療センターなど大きな病院施設が近くにあると安心です。

大人と違って、子供は抵抗力が弱く体調を崩しやすいです。

よく「熱が出た」と聞くかと思いますが、自宅から近いところにかかりつけの病院・クリニックがあると安心できます。

 

子育てに向けて引越しを決めたならば

予算を決める

最初に資金計画を立てます。

月々の家賃、初期費用、引越し代に最大いくらまで捻出できるかどうを検討します。

間取り2LDKでは初期費用として敷金礼金が安い物件でも30~40万円かかります。そこに引越し代がかかってくるので予算を決めておかないと後々大変なことになります。

 

引越す時期を決める

引越しのタイミングは早い方がいいに決まっています。

よく先輩パパやママから「出産直後や乳幼児期に引越しをするとなると大変だよ」と聞きますが、子供がいて初めてよく分かります。出産直後、子供が新生児期、乳児期の引越しは大変です。

引越すのであれば出産前の身軽なうちにすると負荷がかかりません。妊活中か、妊娠後なら安定期へ入ってからがタイミングとしては狙い目ではないでしょうか。

ただ、それがいいタイミングとはいえ、物件の空き状況というのは時期によって異なります。

人事異動のシーズンである3月や9月は流動的で物件が空く可能性も高いですが、同時に物件を探している人も多いです。良い物件ほど早く埋まっていきます。その他、オフシーズンであっても物件の空は出るので、ハイシーズンは避け、長い目で物件探しをされるといいと思います。新築物件であればシーズンは関係ありません。

いずれにせよ、近所の不動産屋から近隣の情報を収集しておくと「いざ」という時に動けるかと思います。
僕の場合、途中まで1LDKで子供を育てようと考えていたこともあって、引越しのタイミングを逃してしまいました。その頃には妻が臨月になっていたので、何故、もっと計画的にしなかったのだと後悔しました。

 

引越し代は安く抑える

子育てには何かとお金がかかります。出産も出産一時金が健康保険から42万円支給されますが、それだけでは足りず自己負担になることも多いです。僕の家でも、16万円ほどオーバーしました。
引越し費用を安く抑えるコツはとにかく相見積もりを取ることです。

見積を比較して安い業者を探します。ただ、あまりに安すぎると粗悪な業者である可能性も高いので口コミを参考にして絞り込んでいきます。

近距離の場合、大手よりも中小が安いことがあります。不動産屋と提携している業者を紹介してもらうのも手です。

引越しはシーズンによって値段が変動します。3月~4月の超繁忙期は足元を見られるだけでなく、場合によってはスケジュールに空きがなくて断られることもあります。

 

さらに引越し代を抑えるには

僕の場合、市内での移動でしたので大型家具(ベッド、洗濯機、冷蔵庫など)のみを業者へ依頼し、他は自家用車で何回かに分けて運びました。

そのため、引っ越し費用は3万円くらいで済みました。全てを自分で運べば費用は安くはなりますが、トラックのチャーターなど大変な面も出てきます。2tでいけると思ったのに乗らなかった…となることもあります。

 

最後に

僕の場合、結婚してから1LDKに2人で住んでいました。当時は子育てのことまで考えて部屋を決めたわけではありません。いざ、子育てが始まるとなると1LDK(40平米程度)では手狭だと感じたので、出産前に2LDK(畳付き)へ引越しました。
僕の場合、結果として2 LDKへ引越しをして「大正解」でした。狭い1LDKでの子育ても工夫次第であり、出来ないとは思いません(僕たちも最初は1 LDKで子育てをしようと考えていたから)。ただ、2 LDKへ移ってから考えると狭い部屋ではやっぱり苦労していたと思います。